保険治療には限界がある

日本の歯科医療には『痛くなったら、悪くなったら治す』という対症療法的な治療がその根底にあります。
また、もっとも一般的に行われている保険診療には使用できる材料に制約があり、厚生労働省が定めた診療内容に準じて治療をおこないますので通院回数が増える場合が多いのもこういった理由からです。
しかし、これらの考え方では歯を残し、守っていくことは難しいのが現実です。
可能な限り歯を残し、できるだけ長い期間ご自分の歯でお過ごし頂くための治療

国際歯科連盟(FDI)では2000年にMinimal Intervention(最小の侵襲)という新しい概念を提唱しま した。この考えは限界まで歯を抜かない、削らないという 考えです。
現在、歯科の分野においても予防という考え方が徐々に浸透してきました。
初期の虫歯に関してもすぐに削って詰めるという選択ではなく、虫歯の状態をしっかりと検査した上で『予防』または『治療』の治療計画を立て、ご説明します。
ご自身の健康な歯に勝るものはありません。可能な限り『治療の介入を遅らせる』若年者においてはこの考えの下、治療をおこなっています。
中高年の方には必要に応じて最大限の介入を考えます
中高年の方々にスポットを当てると、すでに虫歯や歯周病に罹患し、その結果多くの歯を失っているか、近い将来失うであろうことが予測される状態にあるケースがほとんどです。
この時、上記にあるような最小の介入に固執するあまり、すでに罹患している状態を静観し経過観察を続けていると、ますます状況を悪化させてしまう結果にもなります。
その場合には全面的に介入し咬合の再構築をすることがとても重要になってきます。
つまり、消極的な治療をおこなうと残っている歯に負担が集中し、最終的には徐々に抜け落ちてしまうという状態になりかねません。
そのためには必要に応じて歯を抜いたり削ることも検討し、全顎的に歯の固定をおこなうと共に咬合の安定を図り、長期的に口腔内で機能する治療をおこなう必要があります。
時として最大限に介入し(Maximal Intervention)全て の歯を固定することにより、入れ歯で歯の喪失を予防する ような治療方法(予防補綴)が必要になってきます。
恩師の提唱する
Das Beste Oder Nichts.(最善か無か)
私は「医療とはその時代を反映した最高の材料と最良の技 術が患者様に反映されなければならない」(Das Beste Oder Nichts.(最善か無か))という恩師の考えに基づき、 患者様の年代、口腔内の状態に応じた治療のご提案をしています。
当院では一人のドクターが治療をおこないます。
来院ごとにドクターが代わる場合、ドクター間の意思の疎通が難しく、また最終責任者が決まらないからです。
時として最大限に介入し(Maximal Intervention)全て の歯を固定することにより、入れ歯で歯の喪失を予防する ような治療方法(予防補綴)が必要になってきます。
最善の治療を提供するための取り組み
当院の院長は、入れ歯治療の最新の知識と技術を常に更新するために、国内外のセミナーに積極的に参加しています。
継続的な学びを通じて、最先端の治療法を患者様に提供することに努めており、それぞれの患者様の状態や具体的なニーズに合わせた最善の治療を提供できるよう日々研鑽を重ねています。
